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【2021Q2決算】モバイル向けSoC出荷数世界No.1の業績と今後の見通し《MediaTek》

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モバイル向けSoC出荷数世界No.1、MediaTek(TWSE: 2454)の2021年第2四半期決算をまとめました。

 

この記事を読むと

  • Q2業績振り返り
  • 今後の業績見通し
  • 次期5G SoCの開発状況

について知ることができます。 

 

 

決算資料(参照資料)

以下、決算資料のダウンロード先です。

 

corp.mediatek.com

 

2021年第2四半期業績

 

  2021Q2 QoQ YoY
売上高 1,257億TWD
(約4,900億円)
+16.3% +85.9%
粗利益 580億TWD
(約2,300億円)
+19.6% +97.4%
粗利益率 46.2% - -
営業利益 288億TWD
(約1,100億円)
+42.7% +288.5%
営業利益率 22.9% - -
EPS 17.4TWD +7.6% +280.8%

 

括弧内に日本円換算値を記載しました。1TWD=3.907JPYで計算しています。以降、全てこのレートに従います。

 

  • 売上高・粗利益が共に前年同期比で2倍近い成長率
  • 営業利益・EPSに至っては前年同期比で4倍近い成長率

 

ビジネス振り返り(セグメント別)

セグメント別売上高と各セグメントについてのCEO見解を以下にまとめました。

 

セグメント別売上高

 

セグメント 2021Q2 QoQ YoY
モバイルフォン 716億TWD
(約2,800億円)
57% +22% +143%
IoT
/ Computing
/ ASIC
276億TWD
(約1,100億円)
22% +13% +59%
スマートホーム 176億TWD
(約700億円)
14% +2% +62%
電源IC 88億TWD
(約340億円)
7% +15% +43%

 

モバイルフォンセグメント

2021Q2振り返り
  • 第2四半期売上高の57%を占める (YoY +143%)
  • MediaTek製5G向けハイエンドSoC(Dimensity 1000シリーズ)の売行き好調
  • ハイエンドスマホセグメントのシェア拡大継続中

 

開発中の新SoC
  • MediaTek独自のオープンリソースアーキテクチャを採用した新型5G SoCを近日リリース予定
  • 既に出荷開始
  • 数ヶ月後にいくつかの顧客から本SoC搭載スマホ発表予定

 

先日MediaTekから「MediaTek Dimensity 5G Open Resource Architecture」と呼ばれるプログラムの発表がありました。このプログラムはSoC内部のハードウェアリソースへの直接アクセスを提供します。つまりAppleのAシリーズのような独自開発に近いカスタムがサードベンダーでも比較的簡単に実現可能になります。

 

スマートフォン市場の今後の見通し
  • 2021年通年の5Gスマートフォン出荷数は5億台超を見込む
  • 2020年の倍の台数に相当
  • MediaTekの今後の戦略:フラグシップセグメントの製品ポートフォリオ拡大

 

MediaTek初のフラグシップ向け5G SoC
  • ARMの最新コア搭載
  • N4(TSMC製4nmプロセス)にて製造
  • オープンリソースアーキテクチャ採用
  • カスタムチップに近い使い方を顧客に提供
  • 今年後半に出荷開始
  • 本SoC搭載スマートフォンは2022 Q1にローンチ予定

 

IoT / Computing / ASICセグメント

  • 第2四半期売上高の22%を占める (YoY +59%)
  • WiFi 6へのアップグレード、タブレット、スマートTV、Bluetoothヘッドフォンの需要拡大
  • 特にWiFi 6 ICが強い
  • 新しいネットワーク用スイッチICの量産開始が今年後半

 

スマートホームセグメント

  • 第2四半期売上高の14%を占める (YoY +62%)
  • 先日のスポーツイベント(UEFA欧州選手権(6月)、東京オリンピック(7月))により、4K TVのような高性能TVの需要が強い
  • 2021年通して成長期待の余地あり

 

電源ICセグメント

  • 第2四半期売上高の7%を占める (YoY +43%)
  • 5G対応スマートフォン市場拡大の恩恵を受けて堅実な需要
  • 半導体ICの高機能化に伴い、今後より一層効率的なパワーマネジメントが求められる
  • 様々な製品に対応すべくポートフォリオの拡大を図り、今後も本分野に投資を行う

 

2021年第3四半期見通し

  • 売上高:1,257 ~ 1,319億TWD
  • 今期(2021Q2)比 +5%
  • 前年同期(2020Q3)比 +29 ~ 36%
  • 為替レート1 USD = 28 TWDを想定したガイダンス
  • 粗利益率:46% ±1.5
  • 営業利益率:24% ±2

 

業績推移(四半期別)

以下、今回の2021年第2四半期業績を追加した直近14四半期の業績推移になります。

 

売上高・粗利益・営業利益

 

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粗利益率・営業利益率

 

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EPS

 

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まとめ

  • 2021Q2は増収増益(前年同期比で見ると大幅な増収増益)
  • 売上高・粗利益:YoYで2倍近いプラス成長率
  • 営業利益・EPS:YoYで4倍近いプラス成長率
  • 5G向けハイエンドSoC(Dimensity 1000シリーズ)の売行きが好調
  • フラグシップセグメント攻略を今後の戦略としている
  • 2021Q3業績見通し:売上高1,257 ~ 1,319億TWD(QoQ +5% / YoY +29 ~ 36%)

 

では、この辺で。

拜拜~