以前の記事にて、台湾市場の時価総額トップ50の企業で構成する指数「台湾50指数」に連動する2つのETF
- 元大台灣50(0050)
- 富邦台50(006208)
の比較をしました。
以下、当時の記事です。
去年の10月に上げた記事なのですが、毎月コンスタントにアクセス数を稼げている記事の1つです。台湾50指数に連動する本ETFは台湾人に人気な金融商品ということもあって、台湾株式投資をしている日本人にも読んでいただけているみたいです。
ありがたや〜 (-人-)
先日、この2つのETFについて綺麗にまとめられたYouTube動画を見つけたのでシェアします。
更新履歴
- 2022年4月23日:サムネイル更新
- 2021年7月24日:タグ更新
引用元
今月の一日にアップロードされた動画です。
意外と最近
ETFの紹介動画の他に、
・クレカ攻略法
・持ち家vs賃貸
等のマネーハック系の動画もアップロードしているみたいです。
ARK ETFの紹介動画もありましたよ(笑)
キャシーの人気に嫉妬
8分間の動画なのですが、重要部分をピックアップして紹介していきます。
同一指数に連動するETFなので、基本的にどっちを購入しても大きな差はないです。シンプルにまとめて見やすさ重視でいきたいと思います。
基本情報
元大台灣50(0050)
富邦台50(006208)
両ETFのファンド規模、受益者は以下のようになっています。2021年2月末レポートより抜粋しているとのことです。
元大台灣50 | 富邦台50 | |
---|---|---|
ファンド規模 | 1,219億TWD (約4,700億円) |
85億TWD (約330億円) |
受益者数 | 約24万人 | 約6万人 |
皆さんに両ETFのファンド規模を直感的にイメージしていただくために、括弧内に日本円換算値を記載しました。1TWD=3.87JPYで計算しています。以降、全てこのレートに従います。
- ファンド規模、受益者数共に元大台灣50 ETFが大きい(多い)
- 元大台灣50 ETFのファンド規模は富邦台50 ETFの約14倍、受益者数は約4倍
- 元大台灣50 ETFは2003年上場のETFである一方、富邦台50 ETFは2012年に上場した比較的新しいETF
リターン率は以下のようになっています。詳細は後述します(比較③)。
元大台灣50 | 富邦台50 | |
---|---|---|
2020年 | +31.16% | +31.87% |
3年 | +66.47% | +66.98% |
5年 | +133.89% | +135.02% |
比較①:リターン率
過去8年間の成績比較です。大前提として同一指数に連動するETFですので大差はないです。敢えて勝敗をつけるなら、ということです。
2013 ~ 2016年
2017 ~ 2020年
2013 ~ 2020年通して両ETFのリターン率の差は小さい(0.3%以下)ですが、敢えて勝ち負けをつけるなら
- 2013 ~ 2016年は元大台灣50(0050)が優っていたが
- 最近(2017 ~ 2020年)は富邦台50(006208)優勢
という感じですね。
くどいですが、リターン率の差は最大でも0.3%以下です。年によっては0.01%。
比較②:コスト
次にコストです。
2013 ~ 2016年
2017 ~ 2020年
- 2013 ~ 2016年の両ETFのコスト差は0.01 ~ 0.06%
- 2017 ~ 2020年はコスト差が0.1%程度へ開く → 富邦台50 ETF優勢
比較③:ターゲット比数との乖離率
最後に、ターゲット指数である台湾50指数のパフォーマンスとETFがどれぐらい乖離しているかを見ていきます。
- 富邦台50 ETFの方が元大台灣50 ETFよりターゲット指数に追従できている
- 只、両ETFの差は約1%以下 → 両ETFの差はわずか
<おまけ>比較④:配当利回り
動画では配当利回りについて触れられていなかったので、こちらでまとめました。
元大台灣50 | 富邦台50 | |||
---|---|---|---|---|
配当金 (TWD) |
配当 利回り |
配当金 (TWD) |
配当 利回り |
|
2020年 | 3.6 | 3.71% | 1.62 | 2.94% |
2019年 | 3 | 3.61% | 1.8 | 3.83% |
2018年 | 2.9 | 3.55% | 2.65 | 5.6% |
2017年 | 2.4 | 3.05% | 2.65 | 5.75% |
2016年 | 0.85 | 1.28% | 0.04 | 0.11% |
2015年 | 2 | 3.01% | 0.84 | 2.25% |
2014年 | 1.55 | 2.43% | 1.21 | 3.36% |
2013年 | 1.35 | 2.4% | 0.63 | 1.97% |
両ETF、共に2017年以降は年2回の配当金発行
- 配当利回りの差は、配当権利確定日に起因していると思われる
- 2017年以降の配当権利確定日は
- 元大台灣50 ETF:1月、7月
- 富邦台50 ETF:7月、11月
総括
富邦台50 ETFは2012年に上場したETFで、2003年に上場した元大台灣50 ETFと比べてかなり新しいETFです。ファンド規模も10倍以上違います。
リターンとコスト、共に差は僅かですが、後発の富邦台50 ETFが頑張っているなあと感じました。
また、株価(2021年3月12日時点)は
- 元大台灣50 ETF:135.24TWD
- 富邦台50 ETF:77.6TWD
となっていて、単元株(1,000株)あたりの最低投資額を考えると、富邦台50 ETFの方が購入しやすいです。
只去年の秋以降、日中の取引時間内で単元未満株売買が可能になったので単元株投資額の壁はそこまで大きな問題ではないかもしれません。
以下、関連記事です。
素敵な投資ライフを
最後まで読んで下さりありがとうございました。素敵な投資ライフを送って下さい。
では、この辺で。
拜拜~