2/3にWIN Semiの2020Q4決算がありました。今回は決算プレゼン資料を見ていこうと思います。
更新履歴
- 2022年4月23日:サムネイル更新
- 2021年7月24日:タグ更新
- 化合物半導体ファウンドリの世界最大手
- 2020年第4四半期決算
- 穩懋半導體(WIN Semiconductors)業績:四半期
- 穩懋半導體(WIN Semiconductors)業績:年度
- 穩懋半導體(WIN Semiconductors)株価
- 追加情報
- まとめ
化合物半導体ファウンドリの世界最大手
基本情報
化合物半導体ファウンドリの世界最大手WIN Semiconductorsの基本情報については過去記事をどうぞ。
2020年第4四半期決算
ではさっそく2020Q4の決算を見ていきましょう。
決算資料はこちらからダウンロード可能です。
スライド3~6:2020年第4四半期決算要約
2020Q4の売上高、利益率、収益性、キャッシュフローの要約
売上高、利益率
- 売上高:68.61億TWD(日本円で約260億円)(前期比:+4%、前年同期比:-1%)
- 粗利益率:35%(前期比で8.4ポイント減少)
- 営業利益率:24.3%(前期比で8.4ポイント減少)
- 利益率減少の要因:製品構成変更と台湾ドル・米国ドル間の為替
収益性
- 純利益:12.76億TWD(日本円で約50億円)(前期比:-32%、前年同期比:-27%)
- EPS:3.07TWD
キャッシュフロー
- CAPEX(設備投資):前期(2020Q3)より増えたが、FCF(フリー・キャッシュフロー)は微増
- 有利子負債:引き続き増えているが、自己資本比率は前期(2020Q3)と同じ
スライド7:製品構成
- 前期比で「Cellular」割合増加
- 対して「Infra」割合減少
スライド8:2021年第1四半期業績予測
- 売上高:前期比で約12%減少
- 粗利益率:35%付近(前期同様の粗利益率)
こちらについては後半で再度触れます。
スライド9~13:財務諸表
売上高/売上原価/営業費用/営業利益を損益計算書にまとめました。他の項目・数値についてはソースの決算資料を参照ください。
損益計算書(四半期)
単位:億TWD(1TWD≒3.74JPY)
損益計算書(年度)
単位:億TWD(1TWD≒3.74JPY)
【グラフの見方】
各社各年度の売上高(■)を100%として、売上原価(■)・営業費用(■)・営業利益(■)が売上高に占める割合を表しています。又、各項目の数値はその項目の収入(もしくは費用)の絶対値です。
スライド15:その他営業成績
- 2020年の売上高は過去最高益を記録
- 主要製品の売上高は全てプラス成長し、Celluar・Optics・Infraの成長率は20%以上
- 台湾南部に新製造拠点
- DJSI (Dow Jones Sustainability Index)世界指数に採用
台湾南部の新製造拠点については前回記事にニュースを引用しています。
地味にESG銘柄という。。。。
スライド16:成長性
WIN Semiの成長優位性を世界半導体市場とGaAs市場との比較で示しています。
- WIN Semiは前年比+25%で成長し、GaAsデバイス市場の+2.2%、世界半導体市場の+7.3%を大きく上回る成長を達成
- WIN Semiの売上高はGaAsデバイス市場全体の約11%に相当
では以上を踏まえて、前回記事を更新した推移グラフを載せていきます。
穩懋半導體(WIN Semiconductors)業績:四半期
売上高・営業利益
粗利益率・営業利益率
EPS(1株当たり利益)
穩懋半導體(WIN Semiconductors)業績:年度
売上高・営業利益
粗利益率・営業利益率
EPS(1株当たり利益)
穩懋半導體(WIN Semiconductors)株価
最後に直近の株価チャートを見ておきましょう。
前回WIN Semiについて取り上げたのが12月後半で、それから株価が上昇しました。その後、1月末の市場全体の急落を経て、最後は2021Q1のガイダンスを受けて株価が一層下落しましたね、、、、
WIN Semi逝った、、、、👼👼👼
— たいかぶ@🇹🇼台湾株投資 (@taikabu0) February 4, 2021
8%強下落🥲 pic.twitter.com/79WtIBTk4C
WIN Semi今日も下落してて、日足チャートで60日移動平均線を割り込みそう、、、
— たいかぶ@🇹🇼台湾株投資 (@taikabu0) February 5, 2021
買いたいけど割り込みの有無を見てから買った方がいいっすよね🐻❄️待つの苦手や
追加情報
- 2020Q4業績:ファブの年次メンテナンスによるウエハ出荷数の減少により売上高へ影響があった
- WIN Semiが出荷したスマホ向けパワーアンプの内、20%が5G対応スマホに搭載された
- 2021年には、この割合が30 ~ 40%になると予測
- 5G基地向けGaNウエハの成長に強気な姿勢
- 製造キャパ拡大(月産5,000枚)
まとめ
- WIN Semiは営業利益率30%台の高収益体質な半導体ファウンドリ
- 2020Q4の売上高は前期比で+4%だったが、利益率は減少
- 2020年全体の売上高は過去最高を記録
- 2021Q1は減収予測
では、この辺で。
拜拜~