今回は、化合物半導体(GaAs:ガリウム砒素)のファウンドリ世界最大手、穩懋半導體(WIN Semiconductors)について紹介します。
Siの他にも半導体材料ってあるんですね。
たいかぶくんの言ってるSi(シリコン)は単元素半導体(他にはGe(ゲルマニウム))で、第一世代半導体に分類されるんよ。そして、GaAsやInP(リン化インジウム)はIII-V族化合物半導体で第二世代半導体に分類されるね。
第二世代は第一世代に比べ結晶内の電子の動きが5〜6倍も速く、電圧耐性も高いから光通信機器をはじめとする超高速・超高周波アナログデバイスに適しているね。
ということは、5G、WiFi6などの次世代通信関連銘柄ってことですね。
更新履歴
- 2022年4月23日:サムネイル更新
- 2021年7月24日:タグ更新
- 穩懋半導體(WIN Semiconductors)
- 穩懋半導體(WIN Semiconductors)業績
- 穩懋半導體(WIN Semiconductors)収益性
- 穩懋半導體(WIN Semiconductors)株主還元
- まとめ
穩懋半導體(WIN Semiconductors)
基本情報
銘柄コード | 3105 |
---|---|
市場 | 上櫃 |
会社名(中国語) | 穩懋半導體股份有限公司 |
会社名(英語) | Win Semiconductors Corp. |
本社 | 台灣 桃園市 |
設立年 | 1999年 |
時価総額 | 1,458(億TWD)*1 |
- 世界初のpure-play 6-inch 化合物半導体(GaAs)ファウンドリ
- 時価総額約1,500億TWD(日本円で約5,000億円)*2
先々月末に、投資額850億TWDを投じて台湾高雄市の南部サイエンスパークにFABを新設する計画を発表しました。
この新FABはGaN(窒化ガリウム)、SiC(炭化ケイ素)を用いた第三世代半導体の需要拡大を見越しているとの事です。
また別ニュースによると、この新FABの大口顧客は米Appleらしく、
Appleが5G向け通信チップの自社開発を進めており、台湾のGaAsファウンドリ大手Win Semiconductor(穏懋半導体)に生産委託を行う可能性がある。
と報じています。
更に追加情報入れると、米Skyworksのファウンドリーパートナーとしてプレスリリースで紹介されています。
事業内容
MMIC(モノリシックマイクロ波集積回路)やRFIC(無線周波数集積回路)向けのGaAs半導体デバイスに特化したファンドリサービスですね。
HBT、pHEMTなどの技術を保有し、周波数5MHzから130GHzまで幅広く対応可能です。
GaAsファウンドリの世界シェアは7割を超えてます。
デバイスのシェアは8%です。やはりここは米Skyworks、米Qorvoが強いですね。
iPhone Xに搭載されたGaAs半導体ベースのレーザーを使った顔認証3Dセンシング機能が、LiDARへの応用同様、停滞気味だったGaAs市場に新たな息吹を与えていると述べられています。
Appleの影響力ってやはりすごいですね。
- GaAsウエハ市場予測(2019 ~ 2025年)
- GaN RFデバイス市場予測(2018 ~ 2024年)
も載せておきます(Yole Développementより)。
株価推移
2018年中盤から後半にかけてえげつない暴落がありますが、その後は回復し、現在最高値更新状態です。
今後どのように株価が上昇していくか注目ものです。
穩懋半導體(WIN Semiconductors)業績
売上高・営業利益・営業利益率
まずは通年の業績推移
次に四半期毎の業績推移
EPS(1株当たり利益)
まずは通年のEPS推移
次に四半期毎のEPS推移
穩懋半導體(WIN Semiconductors)収益性
ROE・ROA
まずは通年のROE・ROA推移
次に四半期毎のROE・ROA推移
穩懋半導體(WIN Semiconductors)株主還元
配当金・配当性向
まとめ
- 化合物半導体(GaAs:ガリウム砒素)のファウンドリ世界最大手
- 米Apple自社開発通信チップの生産委託を行う可能性あり
- 米Skyworksのファウンドリーパートナー
- GaAs、GaN半導体共に今後の市場成長性に期待できる
では、この辺で。
拜拜~