台湾国内指数連動型ETFの中でも突出して高いパフォーマンスを出している「富邦科技」。
第1弾記事で紹介しきれなかった部分を今回第2弾としてまとめます。
更新履歴
- 2022年4月23日:サムネイル更新
- 2021年7月24日:タグ更新
- 台湾ハイテク指数連動型ETF:富邦科技(0052)
- 1銘柄の占有率が7割を超えるETF。果たして分散投資になるのか?
- 富邦科技ETF(0052)とTSMC(2330)の株価推移
- TSMC株は単元株価が高くて手を出しにくいが富邦科技ETFであれば容易
- まとめ
台湾ハイテク指数連動型ETF:富邦科技(0052)
基本情報
第1弾記事参照
株価推移
第1弾記事参照
構成銘柄
ウェイトの大きいトップ9銘柄*1

銘柄名 | コード | ウェイト(%) |
---|---|---|
台積電 | 2330 | 73.4 |
聯發科 | 2454 | 5.9 |
聯電 | 2303 | 1.7 |
日月光投控 | 3711 | 1.5 |
廣達 | 2382 | 1.5 |
瑞昱 | 2379 | 1.3 |
華碩 | 2357 | 1.2 |
聯詠 | 3034 | 1.0 |
研華 | 2395 | 0.9 |
パフォーマンス
リターン率(%) | ||||
---|---|---|---|---|
3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 |
37.65 | 33.67 | 57.75 | 62.94 | 86.58 |
配当
過去10年間の現金配当、及び現金配当利回りです。

現金配当(台湾ドル) | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | ||
- | 2.374 | - | 2.462 | - | 2.439 | 1.41 | 1.72 | 1.047 | 1.927 |
株式配当配布はないようです。
1銘柄の占有率が7割を超えるETF。果たして分散投資になるのか?
構成銘柄の比重みて分けると思いますが、台積電(以下、TSMC)が7割を占めています。
つまり、富邦科技ETFを購入するということは
結局TSMCの株を買っているのと同じようなもんなんです。
これって分散投資?
富邦科技ETF(0052)とTSMC(2330)の株価推移
ということで富邦科技ETFとTSMCの株価推移を比較してみました。
2020年初来チャート
5年チャート
上昇率に開きがあるものの、暴落暴騰の相関はかなりありそうです。
- (相関係数を算出していないので定量的に断言できないですが)富邦科技ETFの株価推移はTSMCの株価推移へかなり依存していると考えて良いと思います。
TSMC株は単元株価が高くて手を出しにくいが富邦科技ETFであれば容易
じゃあ最初からTSMC株買えば?と思う方もいると思います。
比較チャートみて分けると思いますが富邦科技ETFよりパフォーマンスが良いですからね😅
只TSMC株は単元株価が高く、直近430元付近を推移しています。
つまり、最低投資額が
- 430(元) × 1,000(株)=430,000(元/単元)
- 日本円で約150万円
になります。
個人投資家としてはなかなか躊躇してしまう金額です、、、
只、富邦科技ETFであれば約9万元で1単元購入でき、結果的にTSMCへ(間接的に)投資していると同等なので少ない金額で投資できますね。
まとめ
- 台湾国内指数連動型ETF:富邦科技(0052)の紹介(第2弾)
- キャピタル・インカムゲイン共に期待できる万能型ETF
- 1銘柄による占有率が非常に高く分散投資に適しているかは怪しい
- TSMC株は単元株価が高くて手を出しにくいが、富邦科技ETFであれば少ない金額で投資可能
- 富邦科技ETF(0052)の最低投資額:約9万元
- TSMC株(2330)の最低投資額:約43万元
では、この辺で。
拜拜~
*1:2020年8月末時点