iPhoneを製造するEMS(電子機器の受託製造サービス)世界二大企業
- 鴻海(ホンハイ):世界1位
- 和碩(ペガトロン):世界2位
どちらも台湾トップ50指数に採用されている大企業でありますが、
投資するならどっちか?
ということで両社を比較してみました。
更新履歴
- 2022年4月23日:サムネイル更新
- 2021年7月24日:タグ更新
ホンハイとペガトロンを比較
まずは、簡単に両者の比較をしてみました。
ホンハイ(鴻海精密工業) | ペガトロン(和碩聯合科技) | |
---|---|---|
銘柄コード | 2317 | 4938 |
売上高 | 5.3 兆元 | 1.3 兆元 |
営業利益 | 1,400 億元 | 120 億元 |
営業利益率 | 2.57 % | 0.89 % |
売上高、営業利益・利益率は、両者とも2018年度ベース。
ホンハイ(鴻海精密工業/銘柄コード:2317)は、シャープ買収で皆さんもおなじみだと思いますが、
ペガトロン(和碩聯合科技/銘柄コード:4938)についてはどうですか?
ペガトロンは2007年にASUSからスピンオフして設立された会社で
電子機器の受託製造サービス(EMS)世界2位です。
近年、製造工場を中国のみならずインドネシア、インドへと相次いで拡大してきています。
ホンハイの業績推移
ホンハイは2018年連結売上高、5.3兆元(約18兆6,400億円)で過去最高益を記録しています。
売上高推移は、2016年度以外全て前年比に対してプラス成長ですが
営業利益率は2006年度以降減少していき、ここ数年は10%前後を推移しています。
一方、営業利益率は営業利益率は常に右肩下がりです。
近年の営業利益率の低下としては
- 人件費の高騰
- ビジネスモデル転換によるM&Aの成果が出ていない
又、中華系スマホは採算性が悪いのも一つの要因みたいです。
ペガトロン の業績推移
ペガトロンもホンハイ同様に2016年度以外は全て前年比に対してプラス成長になっています。
次に営業利益率ですが、
iPhone製造受注に成功した2015年あたりまでは営業利益率が右肩上がりですが、
2015年以降は右肩下がりです。
ホンハイの配当金・配当性向推移
上記のグラフは現金配当金のみ表記してますが
ホンハイは2000年頃より株券での配当から現金での配当へ移行していて
2017年からは完全に現金による配当のみです。
また、2018年に大幅な減配がありますが、
平均すると大体3%前後の配当利回りといったところですかね。
ペガトロンの配当金・配当性向推移
先ほど業績推移にもあるように営業利益率の低さと配当性向の高さから
今後減配は続きそうですね。
只、減配とはいえ、配当利回りは6%前後をうろうろしています。
まとめ
ペガトロンは現金配当利回り高くて魅力的ですが
配当性向の高さがネックですね〜。悩ましい。。。。。
対して、ホンハイはペガトロンに比べて配当性向低く、配当利回りもそれなりに高いので
ホンハイ強しって感じですかね。
では、この辺で。
拜拜〜